2011

赤坂の事務所ビル

オフィス

  • 用途:事務所・店舗
    所在:港区赤坂一丁目
    竣工:2011年4月
    構造:鉄骨造
    階数:地上10階
    敷地面積:67.48m²
    建築面積:55.83m²
    延床面積:451.75m²

  • 設計:佐久間徹設計事務所
    施工:久保工業
    撮影:吉村昌也

港区、六本木通りと外堀通りの交差点(溜池)の角地にある70㎡ 弱の敷地に建つ、10階建ての事務所ビルです。狭小ではありますが、一等地、それも角地となります。テナントビルとしての収益性を最大限に発揮しながら、街に対しての表情をつくり出すことが求められました。

まずは三角形の不整形な敷地、次に溜池ならではの軟弱な地盤という条件が課せられました。10階建てといえば、そこまで難解ではないように思えますが、敷地が小さいため、プロポーションとしては超高層に近いものとなります。そこで、杭と地盤アンカーを地中深くまでうちこみ、さらに地階をコンクリートの重りのように捉え構造を成立させました。

平面計画はシンプルです。EVや階段、設備コアをまとめ、残りをテナントスペースとしています。建物形状は、三角形の敷地形状に逆らわず、角をとがらせた形としました。さらに、開口と壁をはっきりと区別することで、外観の印象を決定しています。

驚くほどコンパクトでありながら、大きな建築ができました。